営業マンに語らせてください。、恋愛で負けない理論武装
どうも。セールス・マーケティング畑でずっと飯を食ってきた番狂犬です。結婚もしたし、離婚もした。人生の酸いも甘いも噛み分けてきたつもりです。
正直に告白しますが、セールスを始める前の俺は典型的な非モテでした。女性との会話は緊張するし、何を話していいかわからない。デートに誘う勇気もない。そんな情けない男でした。
しかし、セールスやマーケティングを本格的に学び始めてから、恋愛における成功率が劇的に変わりました。なぜか?答えは簡単です。
恋愛も結局、相手に自分という『商品』を選んでもらうマーケティングゲームだからです。
理論を知っている人間は、感情に流されず戦略的に行動できます。
非モテで悩んでいるなら、まずは恋愛テクニックよりもマーケティングを勉強しろ。これが俺からの助言です。
AIDMAモデルで恋愛を攻略せよ
マーケティングの基本中の基本、AIDMAモデル。
これを恋愛に応用すると驚くほど効果的です。
A(Attention:注意) → 恋愛では第一印象戦略
まずは相手の注意を引かなければ何も始まりません。
見た目を整えるのは当然として、プロフィール設計が重要です。マッチングアプリなら写真とプロフィール文、リアルな出会いなら服装と立ち振る舞い。
ここでのポイントは「差別化」です。
みんなと同じような自己紹介をしていては埋もれます。あなたの個性を3秒で伝えられる要素を用意しておきましょう。
だけども奇をてらっては駄目。男も女も、ほんのちょっとだけズレている人に興味を持ちます。
あまりにもズレていたら、一瞬で引かれます。
I(Interest:関心) → 会話術の真髄
注意を引いたら、次は関心を持ってもらう段階です。
ここで多くの非モテが失敗します。自分の話ばかりしてしまうんです。
「こんな初歩の初歩の話、聞き飽きた。」
「相手が話してくれないんだからこっちが話すしか無いだろう」
いやいや、セールスマンやマーケターは違います。
販促活動と同じで、まずは相手のニーズを探ることから始めます。
相手の趣味、価値観、悩みを質問で引き出し、そこに共感を示す。これだけで「この人、話しやすい」と思ってもらえます。

ちなみに引き出し方はリハックの高橋さんのようにドリルダウン方式で質問していくのが良いよ。でもテンポは気をつけないと気持ち悪いやつになるからね。
D(Desire:欲求) → 価値提示の技術
「この人ともっと一緒にいたい」と思わせる段階です。
ここでは相手にとってのメリットを明確に提示します。
例えば、相手がストレスの多い仕事をしているなら、あなたといると癒される体験を提供する。
相手が新しい体験を求めているなら、未知の世界を一緒に探検する提案をする。
相手の欲求を満たす価値を提供するのです。
M(Memory:記憶) → 忘れられない体験の演出
他の候補者と差別化するため、記憶に残る体験を作り出します。
普通のディナーではなく、相手の好きなものを深く掘り下げた特別な体験。
非モテは驚かせることで記憶に残そうとしますが、そんなに異性は浅はかではありません。サプライズなんて一瞬で忘れる体験ではなく、相手の価値観に寄り添った心に残る時間を提供しましょう。
印象に残るのは「高価なもの」ではなく「自分のことを理解してくれている感」です。
A(Action:行動) → クロージングの決断
最後は行動を促す段階。告白や関係進展のタイミングです。
営業と同じで、買い時のサインを見逃してはいけません。
相手が心を開いているサイン、あなたに好意を示しているサインを読み取り、適切なタイミングで次のステップを提案する。ここで躊躇すると機会を逃します。
AISCEASモデルで現代恋愛を制す
インターネット時代の恋愛には、AISCEAS(アイシーズ)モデルがより適用できます。
S(Search:検索) → SNS時代の情報戦略
現代の恋愛では、相手があなたを検索することは避けられません。
異性にとってはSNSのプロフィール、過去の投稿、友人関係まで、全てが査定対象です。
検索されることを前提として、あなたのオンライン上の「商品パッケージ」を整えておきましょう。
一貫したイメージ、魅力的なライフスタイル、信頼できる人柄が伝わるコンテンツが必要です。
C(Comparison:比較) → 他候補者との差別化
相手は必ずあなたを他の候補者と比較しています。なんならあなたもそうですよね?
脳みその中ではずっと品定めと比較をしているんじゃないですか?
では、ここで勝つためには何をするべきでしょうか?適当に考えては駄目です。
マーケティングでは比較されるポイントを理解し、そこで優位性を示す必要があります。
収入で勝負するのか、面白さで勝負するのか、安定感で勝負するのか。
何よりも知ったかぶりをせずに、自分の強みを活かせる土俵で戦うことが重要です。
E(Examination:検討) → 相談相手としてのポジション
「この人と付き合うべきか」と悩んでいる段階で、相談相手としてのポジションを確保できれば勝ちです。
相手の悩みや不安に寄り添い、信頼できるアドバイザーとしての地位を築きましょう。
S(Share:共有) → 周囲に紹介したくなる存在
最後は、友人や家族に紹介したくなる存在になることです。
相手の社会的評価も考慮し、周囲から認められる人間性を示すことが重要です。
実践してみよう!マーケティング思考で恋愛を変える
マッチングアプリの「商品パッケージ」を最適化する。
写真は商品の外観、プロフィール文はマーケティングでいうところのLPや初回ページです。
ターゲット層を明確にし、その層に刺さる要素を前面に出します。
ペルソナ設定のセオリー通り、万人受けを狙うより、特定の層に強く刺さることを優先しましょう。
デートでの「顧客体験」を設計しよう。
デートまで漕ぎ着けた皆様、おめでとうございます。
デートは商品の試用期間です。
相手が何を求めているかを事前にリサーチ、ヒアリングし、期待を少し上回る体験を提供します。
相手のペースに合わせ、居心地の良い時間を演出することが重要です。決してサプライズなんてテキトウな手段をうってはいけません。
長期関係での「リピート率」向上
恋人になった後も、マンネリ化は「商品の陳腐化」と完全に同じです。
定期的に新しい価値を提供し、相手の成長に合わせて自分もアップデートしていく。
継続的な改善こそが、長期的な関係維持の秘訣です。
最後に:理論武装した非モテは最強のポテンシャルを持っている。
恋愛も仕事と同じです。
感情だけでなく、理論と戦略があれば必ず結果は変わります。
非モテで悩んでいるなら、まずはマーケティングの本を読んでください。
そして、その理論を恋愛に応用してみてください。
人生の番狂わせは、理論を実践する人間だけに訪れるのです!