また机上の空論を語らせていただきます。
どうも、番狂犬です。前回の4P/4C分析の記事を読んでいただいた皆様、ありがとうございました。「理論はわかったけど、結局誰を狙えばいいんだよ」という声が聞こえてきそうですね。
そんなあなたのために、今回はSTP分析を恋愛に応用して、戦略的に「真のターゲット」を見つける方法をお伝えします。STPとは、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの頭文字です。この3ステップで、あなたの恋愛戦略は劇的に変わります。
もう「とりあえず出会いの数を増やせ」なんて非効率な戦術は卒業しましょう。狙い撃ちする相手を明確にして、ピンポイントで攻略する時代です。
セグメンテーション – 恋愛市場を解剖せよ
まずは恋愛市場全体を細分化して考えましょう。「女性」という大雑把なくくりで考えているうちは、永遠にモテません。
年齢層で分ければ、20代前半は将来への不安よりも現在の楽しさを重視する傾向があります。20代後半から30代前半になると結婚を意識し始め、30代後半以降は安定性を求める方が増える傾向にあります。
職業で分ければ、クリエイティブ系の方は感性を重視し、金融系の方は論理的思考を好む場合が多いでしょう。医療従事者は責任感が強く、教育関係者は成長志向が高い傾向があります。
ライフスタイルで分ければ、アクティブ派とインドア派、一人時間を大切にする方と常に誰かと一緒にいたい方、キャリア重視派と家庭重視派など、様々なセグメントが存在します。
価値観で分ければ、安定志向と冒険志向、現実主義と理想主義、個人主義と集団主義など、さらに細かく分類できます。
セグメンテーション表を用いて、どの部分を狙い撃ちするか（あるいは狙い撃ちできるか）確実に把握しましょう。
それ以外のセグメンテーションには見向きもしないくらいの覚悟が必要です。
| セグメント分類 | 区分 | 特徴・傾向 | 重視する要素 |
|---|---|---|---|
| 年齢層 | 20代前半 | 現在の楽しさを重視 | 刺激、体験、自由 |
| 20代後半〜30代前半 | 結婚を意識し始める | 将来性、相性、価値観 | |
| 30代後半以降 | 安定性を求める | 安心感、信頼性、現実性 | |
| 職業 | クリエイティブ系 | 感性を重視 | 共感、理解、創造性 |
| 金融系 | 論理的思考を好む | 合理性、計画性、安定性 | |
| 医療従事者 | 責任感が強い | 誠実さ、信頼性、思いやり | |
| 教育関係者 | 成長志向が高い | 向上心、学習意欲、発展性 | |
| ライフスタイル | アクティブ派 | 行動力がある | 共通体験、冒険、活動的パートナー |
| インドア派 | 静かな時間を好む | 落ち着き、知的会話、共通趣味 | |
| 一人時間重視 | 個人の時間を大切にする | 理解、尊重、適度な距離感 | |
| 常に誰かと一緒派 | 社交的で人とのつながりを重視 | コミュニケーション、社交性、共有時間 | |
| キャリア重視派 | 仕事に情熱を注ぐ | 理解、応援、自立性 | |
| 家庭重視派 | 家族や家庭生活を大切にする | 家庭的価値観、安定性、協調性 | |
| 価値観 | 安定志向 | リスクを避け確実性を求める | 安心感、計画性、持続性 |
| 冒険志向 | 新しい挑戦を好む | 刺激、変化、成長機会 | |
| 現実主義 | 実用性や効率を重視 | 合理性、実現可能性、具体性 | |
| 理想主義 | 理念や夢を大切にする | 共感、理解、ビジョンの共有 | |
| 個人主義 | 自分らしさを重視 | 尊重、自由、個性の理解 | |
| 集団主義 | 周囲との調和を重視 | 協調性、社会性、コミュニティ感 |
重要ポイント それぞれのセグメントが求めるものが違うため、全方位外交で全員に好かれようとするのではなく、特定のセグメントに絞ってアプローチすることが成功の鍵となります。
ターゲティング – あなたの相手はここにいる
セグメンテーションができたら、次はその中から「あなたが勝負できる相手」を選びましょう。これがターゲティングです。
多くの方が犯す最大の間違いは、「自分が好きになった人」をターゲットにしてしまうことです。それは戦略ではなく、ただの恋心です。アホです。童貞丸出しです。
戦略的なターゲティングとは、「自分の強みが最も活かされ、相手のニーズと合致する相手」を選ぶことです。
例えば、あなたが料理が得意で家庭的な魅力を持っているなら、キャリアウーマンで忙しく、家事に時間を割けない方をターゲットにするのが合理的です。逆に、同じように料理が得意な方を狙っても、差別化ポイントがありません。
あなたが知識豊富で教えることが得意なら、新しいことを学びたがっている向上心の高い方が適切なターゲットです。既に専門知識を持っている方には、あなたの強みは響きません。
あなたが聞き上手で包容力があるなら、ストレスの多い環境で働いている方や、悩みを抱えがちな繊細な方をターゲットにすべきです。
ここで重要なのは、「手の届く範囲」を冷静に見極めることです。あなたが髭面で金もないパチンコ中毒度のデブなのに、いきなりモデルと付き合うようなムーンショットを狙うのは時間の無駄なのでやめましょう。
ポジショニング あなたの立ち位置を明確にせよ
ターゲットが決まったら、最後はポジショニングです。その相手の中で、あなたはどのような立ち位置を築くのか。これを明確にしなければ、ただの「その他大勢」で終わってしまいます。
ポジショニングとは、相手の頭の中であなたがどのような存在として認識されるかということです。「優しい人」「面白い人」「頼りになる人」「刺激的な人」など、何かひとつの明確なイメージを植え付ける必要があります。
多くの方が「いい人」ポジションに甘んじてしまいますが、これは最も危険なポジションです。いい人は、恋愛対象としては選ばれません。友達止まりの典型的なパターンです。
効果的なポジショニングには、必ず「対比」が必要です。他の誰と比べて、あなたはどう違うのか。この差別化ポイントがなければ、選ばれる理由がありません。
例えば、「他の男性はみんな自分の話ばかりするけど、この人は私の話を本当に聞いてくれる」「他の人は表面的な会話しかしないけど、この人とは深い話ができる」「他の人は優柔不断だけど、この人ははっきりしている」といった具合です。
実践編 STP分析を恋愛に活用する方法
理論がわかったところで、実際にどう行動に移すかが問題です。
まず、あなた自身の強みと弱みを客観的に分析してください。
得意なこと、人から褒められること、自然にできることは何でしょうか。逆に、苦手なこと、避けたいことも明確にしましょう。
必要であれば、私の4P/4C分析の記事を御覧ください。
次に、恋愛市場のセグメンテーションを行います。
あなたの周りにいる異性を、年齢、職業、ライフスタイル、価値観などで分類してみてください。どのセグメントが最も多いか、どのセグメントにアクセスしやすいかも考慮に入れましょう。
そして、あなたの強みが最も活かされるセグメントを特定し、そこをターゲットとして設定します。そのセグメントの方々が集まる場所はどこか、どのような出会い方が効果的かも併せて考えてください。
最後に、そのターゲットセグメントの中で、あなたがどのようなポジションを築くかを決めます。そのポジションに一貫性を持って行動し、相手に明確なイメージを植え付けることが重要です。
戦略こそが非モテ脱却の鍵
恋愛は確率論です。やみくもに数を打っても、効率が悪いだけです。STP分析を使って戦略的にアプローチすれば、少ない労力で大きな成果を得ることができます。
感情だけで動いている多くのライバルを尻目に、あなたは冷静に市場を分析し、最適なターゲットに最適なアプローチを仕掛ける。これこそが、マーケティング思考を身につけた者だけが使える必勝法です。
次回は、さらに具体的な実践テクニックについてお話しする予定です。理論武装した恋愛戦略で、非モテ生活に終止符を打ちましょう。
