毎日の通勤時間が「学びの時間」に変わる
「マーケティングの基礎をしっかり身につけたい」「もっと実践的なスキルを磨きたい」と思っていても、忙しい毎日の中で本を読む時間を確保するのは簡単ではありません。企画書や資料作成に追われる日々、営業活動の合間に読書の時間を作るのは至難の業です。
そんな忙しい日々を送る皆さんにおすすめしたいのが「Amazon Audible」による”聴く読書”です。通勤電車の中、車の運転中、家事の合間、ジョギング中など、これまで無駄にしていた「ながら時間」が貴重な学びの時間に変わります。
実は「聴く読書」には意外な利点があります。入手困難になった名著や電子書籍化されていない書籍も聴けることがあるのです。たとえば今回紹介する「ドリルを売るには穴を売れ」は、紙の書籍は入手しにくく電子書籍版も存在しませんが、Audibleなら今すぐ聴くことができます。
この記事では、マーケティングの基本から実践テクニックまで、仕事で即役立つ知識が詰まった3冊を厳選しました。毎日の通勤時間に聴くだけで、あなたのマーケティング力は確実に向上するはずです。

マーケターが聴くべき本3選
「ドリルを売るには穴を売れ」(2006年12月23日発売)
「お客様が本当に求めているのは何か?」この本質的な問いに答えるマーケティングの入門書です。
著者の佐藤義典氏は早稲田大学卒業後、ウォートン校でMBAを取得した経歴を持ち、難しいマーケティング理論をとても分かりやすく解説しています。タイトルの「ドリルを売るには穴を売れ」には深い意味があります。お客様はドリルそのものが欲しいわけではなく、ドリルで開ける「穴」という価値を求めているのです。
実は私たちは日常の業務で「ドリルを売ることに懸命になりすぎて、お客様が求める穴の価値を見失っている」ことがよくあります。商品の機能や特徴を説明することに一生懸命になり、「それによってお客様の生活がどう便利になるのか」という本質を伝えられていないのです。
この本の魅力は、イタリアンレストランの再生を描いた小説形式で理論を学べる点です。主人公たちと一緒に試行錯誤する過程で、マーケティングの基本が自然と身につきます。セグメンテーションや4Pといった用語も、ストーリーの中で「なるほど、そういうことか」と腑に落ちるでしょう。
日々の業務で「なぜこの施策がうまくいかないのだろう」と悩んでいる方、「もっとお客様に響くトークやプレゼンをしたい」と思っている方におすすめの一冊です。
「デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは『成果の出ない施策』を繰り返すのか?」(2020年9月10日発売)
「いろいろなデジタル施策を試してみたけど、なかなか成果が出ない…」そんな悩みを抱えている方にぴったりの一冊です。
株式会社WACUL(ワカル)取締役CIOの垣内勇威氏は、3万サイト以上の分析とユーザー行動観察から、効果的なデジタルマーケティングの法則を見出しました。本書ではその知見が惜しみなく公開されています。
著者は「なぜマーケターは成果の出ない施策を繰り返すのか?」という問いを投げかけます。私たちは無意識のうちに「やること」に集中しがちで、「なぜやるのか」「どんな成果を出したいのか」を見失いがちです。SNSの更新、メルマガの配信、広告の出稿など、忙しく活動していても成果につながらない理由がここにあります。
本書の最大の魅力は、著者の痛快でストレートな語り口です。「このやり方は間違っています」と明確に指摘してくれるので、これまでの自分の思い込みに気づかされるでしょう。また、理論だけでなく「どうやって実行するか」という具体的な手順も詳しく解説されています。
Web広告の運用方法、効果的なランディングページの作り方、SNSマーケティングの基本など、すぐに実践できる内容が満載です。明日からの業務に直接活かせる一冊として、多くの実務担当者から支持されています。
「ファンダメンタルズマーケティング×テクニカルマーケティング Webマーケティングの成果を最大化する83の方法」(2022年4月28日発売)
「理論は分かったけど、具体的にどう実践すればいいの?」という方にぴったりの実践マニュアルです。
上場企業・北の達人コーポレーションの代表取締役社長である木下勝久氏は、驚異的な成長を実現したマーケターでもあります。「北の快適工房」ブランドで次々とヒット商品を生み出し、5年で売上5倍、経常利益7倍という成長を達成。その成功法則が本書に詰まっています。
この本の特徴は「基本原則(ファンダメンタルズ)」と「実践テクニック(テクニカル)」の両方を学べることです。「なぜその施策が効果的なのか」という原理原則から、「具体的にどう実行するか」という実践手順まで、83もの方法が事例とともに解説されています。
例えば「広告文のどこに数字を入れると反応率が上がるのか」「どんな言葉を使うとクリック率が向上するのか」といった具体的なテクニックが満載です。これらは実務で即使える知識なので、今の業務がグッとレベルアップするでしょう。
また、営業活動で培った「お客様の心を動かすトーク術」がデジタルマーケティングにどう活かせるかという視点も多く含まれています。対面での営業スキルをWebマーケティングに転用するヒントが欲しい方にも最適です。
「聴く読書」で着実にスキルアップしよう
今回紹介した3冊には、マーケティングの基本から最新のデジタル手法まで、実務ですぐに活かせる知識が詰まっています。これらを通勤時間などに聴くことで、毎日少しずつ確実にスキルアップできるでしょう。
通勤電車の中で「ドリルを売るには穴を売れ」を聴けば、その日の商談やミーティングでの視点が変わります。お客様が本当に求めているものは何かを考えるようになるでしょう。週末の移動時間に「デジタルマーケティングの定石」を聴けば、月曜日からのWeb施策に新たなアイデアが生まれるかもしれません。
何より「聴く読書」の良さは、忙しい日々の中でも無理なく継続できることです。本を開く時間がなくても、イヤホンを耳に入れるだけで学習が始まります。通勤が往復1時間であればたった1ヶ月で通勤時間だけでも20時間以上の学習時間が確保できるのです。
私たちが成長するために必要なのは、「質の高い情報」と「継続する仕組み」です。Audibleはその両方を提供してくれます。毎日の通勤時間を活用して、少しずつでも着実にステップアップしていきましょう。
※本記事で紹介した書籍情報は2025年3月現在のものです。最新情報はAmazon Audibleの公式サイトでご確認ください。